新型コロナウイルス感染症第4波 収束が見えつつあります。第5波が来ないことを祈るばかりです。

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2021年4月5月にけたたましく鳴った新型コロナウイルス感染症確定の個別搬送要請(兵庫県下受入医療機関が見つからない際に救急隊が鳴らすアラート)は兵庫県下全域で計142件でした。

当院はそのうち9%に当たる13件を受入れ、その他新型コロナウイルス感染症確定患者様計71件の診断治療を行いました。

遠方は川西から、近隣は周囲の熱意ある往診対応クリニック様のご協力の元、何とか入院できるまでの継続治療を行いました。

 

また、西播磨圏域を超え、姫路保健所圏域からも保健所経由で入院までの連日治療依頼を受け対応致しました。

 

本当に地獄のような日々でした。その上、これは言うべきかどうか悩むところですが・・・

新型コロナウイルス感染症対応への注力と他の患者様への不必要な暴露を回避するために、必要十分な感染対策とゾーニング・発熱初日かつ夜間休日の不安からの受診依頼に対して相談に乗り、恐れないこと、不必要に夜間休日にしんどい思いをしてまで受診する必要がないこと、様子を見てこれ以上はおかしいなと思ったときはすぐに受診依頼をすることを一人ひとり説明して回りました。

結果、一人一人の対応にお時間をかけざるを得ないこと・不安からの不必要な受診をなだめることにより、クリニックとしての収益は明らかに低迷しました。私も一人の人間であり、かつ管理者として理念に真剣に向き合ってくださるスタッフの生活を見る責任がありますので、正直もっと甘く対応して何でもすぐ受診OK・ゾーニングもここまでしなくても良いのでは・・・と悩んだ時期もありました。

『当院に受診をお断りされた。』と不満をお持ちになられた方もいらっしゃったことでしょう。改めて、不安にさせてしまったことを謝罪致します。

 

が、院長としては患者様のことを本気で考え、医師の本分と当院がやるべき信念からこれまでやってきたことを後悔はしていません(迷惑をお掛けした患者様、再度謝罪致します。不安にさせてしまい申し訳ありません。)。なにより、当院から一人の患者様暴露者も出さなかったこと・スタッフも皆誰一人感染しなかったことが幸せなことと思っています。

そしてここ2週間程度、急激に新規発生者数が減少してきました。やっと第4波を抜け出せたのではないかとほっとしています。

 

これより、オリンピックが始まり第5波が襲来しないことを祈るばかりですが、当院は

 

●感染拡大期の対応(つまり検査前確率が高く、脇を絞めるべき時期の対応)

●収束期の対応(明らかに検査前確率が低く、そこまでシビアに時間的空間的患者様負担をお願いする必要がない時期の対応)

 

を状況に応じて柔軟に使い分けていきたいと考えております。

 

今後とも、地域の皆様に信頼いただけ安心いただけるクリニックであるよう頑張ってまいります。