兵庫県立加古川医療センター、院内職員SARS-CoV-2暴露者ゼロ!

ブログ
適切な医療活動は、COVID-19を克服するための道を切り開く | 神戸大学ニュースサイト
新型コロナウイルス感染症患者対応病院における医療従事者の抗体検査を行い、対象者全員が抗体陰性であったことを明らかにしました。

 

兵庫県全域を対象にした新型コロナウイルス感染症拠点病院の兵庫県立加古川医療センターですが、先日神戸大学の研究として希望職員の抗体価検査が行われました。

 

結果として、転用サイトにあるように、被検査職員全員の抗体陰性が確認されました。これは、≪適切な感染防御を行えば院内感染は制御できる≫ことを意味します。もちろん院内患者感染も一例も出ておりません。

 

全国的に『○○病院はコロナ診てるから危ないよ・・・』などとの誹謗中傷が浴びせられることが報道されておりますが、そのような方々はこのデータをご覧いただき、コロナ神経症になるのではなくデータを基にした冷静な判断をお願いしたいと思います。

そもそも、コロナ診察をしている(つまり感染防御をしっかりしている)医療機関を受診した際に自分が暴露するリスクと、コロナ診察をしていない(つまりある一点の見方からは診察をしないことにより感染防御への脇が甘くなるリスクのある)医療機関で知らず知らずに暴露するリスクを考えると、自分なら前者の方が安心とすら考えますが・・・これは医療従事者ならではの考え方かもしれませんね。

 

という兵庫県立加古川医療センターですが、ここ数日兵庫県で新規感染者が発生していないことを背景に兵庫県との調整の上、≪COVID第1波の出口戦略≫を調整し始めております。もちろん、第2波への準備と日々の警戒は怠らず、同時に制限していた非感染重症患者様・中等症患者様の受入や定期手術なども並行で再開していこうという動きです。

 

いつでも第2波に対応できるようにニュートラルポジションを維持しながら職員全体で戦略の共有を行う姿勢は、古巣ながら素晴らしいと思いました。また、その災害医療の統括をしている山下医師に災害医療のバトンを渡したのが自分であることを思い返すと何とも感無量となります。

山下医師からは『先生から学んだことを生かしているだけですよ。』と言われますが、いやはや私がやるより遥かに素晴らしい組織構築をされておられます。

 

引き続き皆で頑張っていきましょう。

開業までの間ですが、私も出来る限りのお手伝いをさせていただきます。