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【特集】「どんな患者も受け入れる」敏腕医師が開業 医療過疎地に誕生した“断らない”救急クリニック(読売テレビ) - Yahoo!ニュース
兵庫県西部たつの市に24時間365日、“どんな患者でも受け入れる”救急クリニックが開業しました。院長の板垣有亮さん(39歳)は救急医療の最前線で活躍してきた敏腕医師です。彼がこの地に救急クリニックを

板垣救急クリニック 板垣有亮です。
皆様様々な問題提起誠に有難うございます。

おっしゃる通り、私一人の力ではいずれ無理が来ることは理解しております。

現在、日本の救急医療は困窮期を迎えています。
救命救急医を目指す医師達に立ちはだかる問題として、『いつまでも休めない。医療訴訟を含め危険な仕事。各科の勧誘では『救命救急医は何でも診れるけれど何もできないよ。疲れても専門性がないからつぶしが効かないよ。』と言われる。』などの意見で志がありながら明るい未来を見られず救命救急医が増えないといった現状があります。
こういったことにより各科専門医当直で夜間救急を回さざるを得ず救命救急医という入口が増えないことは、日本の医療において不利益であると考えます。

 

またおっしゃる通り、いくら重症を診てきた救命救急医といえ、一人で全てを解決するのは不可能です。その為に各科専門医の先生方のご協力を仰がなけれなりません。

ただ、救命救急医として一先ず受入緊急性・専門性を判断し、その各科専門医の先生の身体的精神的負担を軽減するのも役割と考えます。このような救命救急医を増やすことが急務だと私は考えております。

 

川越救急クリニック・松岡救急クリニックしかり、我々救急クリニックのパイオニア達は、後続医師達に救命救急医としての社会的意義を創造し明るい未来を示すために命と人生をかけています。誰かが第一歩を歩まなければなりません。

 

幸い当院では理念に賛同いただける医師達の援助もあり私個人の負担が少しずつ軽減されております。

 

なお、ふるい分けだけをしているわけではございません。夜間転院の緊急性がなく翌朝転院で良い患者様や、一晩経過観察で帰宅できそうな患者様の為に原則一泊入院のベッドを4床確保しております。

救命救急医として、当然ながら救急車の適正使用を呼びかけることは必要ですので、該当患者様には受入治療後、適正使用についてのご理解をご協力を呼び掛けております。

ただ、救急隊は要請がある限り、患者様から要請撤回のご理解を得られなければ何件不応需になろうとも受入病院を探さなければならないことも理解してあげて下さい。

 

『姫路にいくらでも病院があるじゃないか。』というご意見は、一般的な意見ではございますが現状を正しく認識していない意見でもあります。本当にそうであるなら、私が人生を掛けてここに開業する必要はありません。

 

最後に、『たかが痛風で救急車を呼ぶな。』という指摘は後出しの意見としては理解できます。ただ、自分の身に置き換えて考えてみてあげて下さい。夜間に今まで経験したことのないような痛みに襲われ動くこともままならない状況で、自力で運転したりタクシーを呼び、自力で受入病院が見つかるまで延々電話をかけ続ける不安をどう考えますか?

 

本投稿をご覧になられる皆様が他人を思いやれる方々であることを信じて書き込んでおります。

ご気分を害される方がいらっしゃいましたら、寛大なるお心でご容赦下さい。

 

P.S.

《たらい回し》という単語に拒絶反応を示される医療従事者様へ。

たしかに、《たらい回し》の定義に問題があることは理解しています。耳鼻科疾患なのに外科当直医に電話されても・・・・満床なのに電話されても・・・・おっしゃる通りです。

で、『当院外科なので他院当たって下さい。』ではなく、そこは医療者として救急隊・患者様に寄り添い『○○病院なら受け入れてもらえるかもしれない。お電話して聞いてみますね。』などの協力も出来るかもしれません。

満床であれば同様に『○○病院さん、夜分すみません。当院満床なので受入協力いただけませんか。』と協力したり、とりあえず受け入れてやはり入院が必要なら『○○病院さん、夜分すみません。当院満床なので受入協力いただけませんか。』と対応できる可能性もあります。

医療者それぞれ正義があります。他人の正義にとやかく言う権利はありませんが、貴方が(貴女が)当直明けで帰宅し家族に会った時、『僕は(私は)昨日も一日誇りを持った仕事をしたよ。』と胸を張れるお仕事をやってみても良いかもしれません。

いずれにせよ、救命救急医としては医療従事者様のお役に立てるように頑張ってまいりますので、どうかこれからもご協力をお願い致します。